RFIDには、どのようなデータを書き込めるのでしょうか。また、書き換えは行えるのでしょうか。ここではRFIDのデータ書き込みについて詳しく解説しています。
RFIDに書き込める情報は、数字の0~9の組み合わせ(10進数)と数字の0~9とアルファベットのa~fの組み合わせ(16進数)です。これら以外の情報は書き込めません。つまり、平仮名、漢字、カタカナ、アルファベットのe~z、各種記号などは無効になります。また、一般的なRFタグにおける書き込み領域の容量は96ビットまたは128ビットです。これらを超える書き込みもできません。詳しくは後述しますが、書き込める桁数にも制限があります。したがって、製造番号などをそのまま書き込むことは難しいでしょう。基本的には、RFタグのコードと製造番号などを紐づけて管理することになります。
RFIDの書き込みは、RFIDリーダ/ライタ、RFIDプリンタで行います。RFIDリーダ/ライタは、RFタグの書き込みや読み込みを行う端末です。壁や天井、カウンターなどに設置する固定式と手に持って操作するハンディ式にわかれます。いずれも大量の書き込みには適していません。RFIDプリンタは書き込み機能に加えラベル発行機能などを備えたプリンタです。情報の書き込みはRFIDプリンタを用いることが一般的です。具体的には、アプリなどでコードを指定して、RFIDリーダ/ライタ、RFIDプリンタからRFタグへ電波を送信して書き込みます。
データ書き込みの主な特徴は、バーコードなどよりも自由度が高いことといえるでしょう。詳しくは後述しますがデータの書き換えも可能です。ただし、完全に自由というわけではありません。複数のRFタグが近距離にあると、目的とするRFタグ以外も情報を書き込まれる恐れがあります。書き込みを行うときは、目的とするRFタグと他のRFタグの距離を離す、電波の出力を下げるなどの対策が必要です。
書き込める情報の桁数は、RFタグにおける書き込み領域の容量で異なります。前述の通り、一般的なRFタグにおける書き込み領域の容量は96ビットと128ビットです。98ビットの場合24桁まで、128ビットの場合32桁まで書き込めます。ただし、自由に桁数を設定できるわけではありません。RFIDに書き込める桁数は4の倍数となっています。つまり、容量が98ビットのRFタグは4桁・8桁・12桁・16桁・20桁・24桁、容量が128ビットのRFタグは4桁・8桁・12桁・16桁・20桁・24桁・28桁・32桁が書き込める桁数となります。書き込みを行うときは、以上のルールを守る必要があります。
RFIDの書き込み回数はRFタグの種類で異なります。リードオンリー型は、工場出荷時にテータが固定されている読み取り専用です。ライトワンス型は、最初の1回だけデータを書き込めます。以後は、読み取り専用になります。リードライト型は、破損しない限り何度でもデータの書き換えが可能です。ただし、他のタイプよりも高価になります。
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