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RFIDの耐薬品性能

ここでは、耐薬品性能を備えたRFIDが求められる場所、耐薬品性能を備えた製品の例などを紹介しています。

RFIDに耐薬品性能が求められる場所

使用する環境によりRFIDはさまざまな性能を求められます。必要となる性能はケースで異なりますが、耐薬品性能を求められることもあります。一定の性能を備えていない場合、目的を果たせない恐れがあるため注意が必要です。

耐薬品性能を求められることが多い場所として、科学技術関連施設、薬品製造工場、自動車部品製造工場などがあげられます。エタノール・メタノール・メチルエチルケトン・トルエンなどへの耐薬品性能を求められることが考えられるでしょう(具体的な要件は、個別の確認が必要です)。

耐薬品性能のあるRFID製品の事例

ファインセラミックスタグ

耐薬品性能を備えたRFIDとして「ファインセラミックスタグ Type C」を扱っています。UHF帯対応のタグをファインセラミックスで加工している点が特徴です。薬品だけでなく、高温・低温・浸水にも高い耐性をもっています。

具体的には、炭酸ナトリウム(5%の水溶液)・エタノール・メタノール・メチルエチルケトン・トルエン、保管温度-65度~175度、温度変化-40度~160度、高温・高湿度85度・85%HR、冷水および沸騰水への水没に耐える性能を備えています。外形寸法が6.0mm×3.0mm×1.7mmでありながら、最長で3メートルの読み取りに対応している点もポイントです。

また、RoHS指令に準じているため、部品などに貼り付けたまま輸出できます。主な使用例として、部品・基盤管理・金型管理・医療用器具管理・薬品管理・タイヤ管理などが考えられます。

UHF帯 RFID金属対応耐熱タグ

アイニックス株式会社は、UHF帯のRFIDタグをセラミックとPPA樹脂で封入した「RCC9001」を展開しています。主な特徴は、PPAケースを用いることで耐薬品性・耐熱性・耐久性・耐水性・耐油性を向上させていることです。

具体的には、一般的な樹脂タグ・有機ゴム製タグと比べて耐薬品性、耐油性に優れます。また、-20度~85度まで使用できるうえ-40度~200度まで保存できます。長時間にわたり風雨にさらされても特性劣化がない点もポイントです。本体サイズはコンパクト(26.5mm×26.5mm×5.0mm)ですが、5~8mの通信を行えます。リライト回数は100,000回以上、データ保存期間は10年以上です。

主な用途として、金型管理・工具管理・機械設備管理(以上、資産管理)、塗装工程管理・溶接工程管理・自動車部品管理(以上、生産管理、その他)があげられています。

耐薬品性能のあるRFIDを探そう!

薬品を使用する環境でRFIDを使用する場合、耐薬品性能を求められることが少なくありません。耐薬品性能を備えるRFIDタグは、エタノール・メタノール・メチルエチルケトンなどに水没しても耐えられる可能性があります。使用環境にあわせてRFIDを選びましょう。

当サイトでは、さまざまなRFIDメーカーを一覧形式で紹介しています。耐薬品性能を備えるRFIDをお探しの方は、以下の記事でRFIDメーカーを探してみてはいかがでしょうか。

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