ここでは、RFIDに耐凍性能を求められる場所と耐凍性能のあるRFIDを活用した事例を紹介しています。
RFIDを活用すると、在庫管理などの業務を大幅に効率化できます。ただし、使用する環境によっては、製品を慎重に選ばなければなりません。
例えば、冷凍倉庫などで使用する場合は耐凍性能が求められます。耐凍性能を備えたRFIDは、マイナス数十度の環境や水分の多い環境でも読み取りを行える設計となっています。耐凍性能を備えたRFIDは、どのような環境で求められるのでしょうか。
例としてあげられるのが、冷凍食品の製造工場や物流センターです。運送トラック(冷凍車)や生殖医療での使用も考えられます。
日本生活協同組合連合会鳥栖冷凍流通センターは、耐棟性能を備えたRFIDを活用して自動仕分け物流センターの品質管理・出荷精度・生産性の向上を図っています。同センターは、1日30万個の商品(品目:600種)を76,000カ所の配送先に仕分ける日本最大規模の冷凍食品物流センターです。生協が「食の安全・安心」を掲げているため、高い品質管理を求められることはいうまでもありません。そこで活用しているのが180台のRFIDです。
一次投入作業で、オーダー情報と商品を紐づけ、コンベヤの分岐・合流カ所に設置されたRFIDがこれを読み取り仕分け・搬送を行います。ミスが発生した場合は、IDタグに情報が書き込まれて二次集約作業でリカバリーされます。以上の仕組みで、36,000トレー/時間という高速仕分けを行っているのです。
成功の秘訣は、耐凍性能を備えたRFIDを導入したこととされています。従来のバーコードは、冷凍下で使用すると霜などが付着して正しく読み取れないことがありました。耐棟性能を備えたRFIDを導入したことで読み取りエラーは100万分の1以下になっています。
盛伸冷凍庫株式会社などは、東日本大震災で被害を受けた冷凍倉庫を復興させるにあたり人手不足の解消・魚のトレーサビリティ・鮮度管理の向上を目指しました。対策として採用したのが、バーコードとRFIDによる自動認識を用いたシステムです。具体的には、システムを連携させるツールとしてRFIDを活用しています。
以上の取り組みを行った結果、自動認識技術による魚の梱包仕分け・倉庫搬入ラインの完全自動化、RFIDを装着したコンテナによるコンテナ単位での魚管理、RFIDに魚データを書き込むことによる危機管理体制の構築に成功しています。システムを構築するにあたり、盛伸冷凍庫株式会社などは冷凍(-30度)と常温に繰り返し耐えられるRFIDを選定しています。
耐凍性能のあるRFIDは、霜などがついても読み取れるため、冷凍庫などの過酷な環境で使用できる可能性があります。このような環境で作業を効率化したい場合は、耐凍性能を備えたRFIDを選択するとよいでしょう。
当サイトでは、さまざまなRFIDメーカーを紹介しています。耐凍性能を備えたRFIDをお探しの方は以下の記事も参考にしてください。
【用途別】おすすめのRFIDメーカー3選
RFIDの用途を「製品管理」「資産管理」「人の管理」の3つに分け、それぞれの用途に強みのあるRFIDメーカーを紹介。
導入から保守まで支援してくれるRFIDソリューションも手掛けています。
RECOMMENDED
製品管理・資産管理・人の管理といった、RFIDの用途別のおすすめメーカーを3社ピックアップ。それぞれの特徴をご紹介します。
引用元:テンタック公式HP
(https://www.tentac.co.jp/)
引用元:DNP公式HP
(https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190726_1567.html)
引用元:アイニックス公式HP
(https://www.ainix.co.jp/)
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【このサイトに掲載する企業の選出基準】
2022年7月29日時点、「RFID メーカー」とGoogle検索して表示された上位44社を掲載。
【3選の選定基準】
前提条件…公式HPを調査し、仕様の作成からタグの製造、ハードウェアの選定まで、RFIDのソリューションをワンストップで対応するメーカーを選出。条件に合致したメーカーの中から、以下の基準で3社を選出しました。
・テンタック…日本・世界に12箇所の拠点(生産拠点と営業拠点を合算)があり、 1億枚以上のRFIDを供給することができる。
・DNP…工具や精密機器、重要書類の管理といった資産管理向けのサービスを提供しており、金属対応タグから特殊加工タグまで資産管理に適したタグに加工することができる。
・アイニックス…入退室・勤怠管理、動線分析、運送システムのRFIDソリューションを手掛けている。