食品・飲料を取り扱う業界でも、RFIDを導入する企業が増えてきています。どのようなシーンでシステムが導入され、どのような効果を得られているのか、参考になるような事例をまとめてみました。
このサイトではコスト削減やRFIDの安定生産を目的としたRFIDのリプレイスを考えている企業、これからRFIDを導入したい企業に向けて、RFID導入を支援するメーカーを紹介していますので、参考にしてください。
中国政府では、肉生産の監視・追跡システムを確立するためにRFIDを導入。各肉製品の起源をいつでも追跡でき、食品の安全性を高めるための早期警戒システムの確立が目的です。
導入されたRFIDシステムは保護等級IP67・IP69Kを備えた堅牢性の高いタイプで、RFタグは肉をつるすフックと一体化することが可能。そのため、肉にダメージを与えることなくデータの書き込み・読み取りが可能となります。
また、リアルタイムでデータを照合するために、生産ラインに沿っていくつかのリードライトヘッドを設置。すべての製造工程でリードライトヘッドがフックのデータを読み取るため、リアルタイムで生産状況を追跡できます。もし、検査において品質に問題が発見された場合、その情報はフックに取り付けたRFタグに直接送信されるのも便利です。
株式会社サトー・沖縄セルラー電話株式会社・株式会社KDDI総合研究所は、沖縄のブランド苺「美ら島ベリー」の輸送の全プロセスにおいて、緻密に温度を管理できるRFID温度ロガータグを用いたシステムを開発。2021年6月より運用しています。
食品輸送では、温度管理による鮮度維持・品質劣化防止のニーズが高まっていましたが、出荷の時点から継続的に温度履歴を取得・管理することはコスト面からも困難となっていました。
しかし、導入されたRFID温度ロガータグを出荷箱に添付すれば、出荷~納品まで5分ごとに2週間分の温度履歴を記録することが可能。データはクラウド上の温度推移管理システムにアップロードされるため、スマートフォンなどから確認することができます。
このシステムによって美ら海ベリーの品質保証が実現し、ブランド維持・消費者への安心提供につながりました。
エンジニアリング企業であるWDS社では、チョコレートの生産システムにRFIDを導入しています。
チョコレートを流し込む型については、倉庫・生産ライン・搬送システムにリードライトヘッドを取り付けているため、各型の進行状況を中央監視装置から追跡することが可能。
生産ラインだけでなく、型の洗浄ステーション・保管システムにもリードライトヘッドが設置されており、安全性の向上にも一役買っています。
【用途別】おすすめのRFIDメーカー3選
RFIDの用途を「製品管理」「資産管理」「人の管理」の3つに分け、それぞれの用途に強みのあるRFIDメーカーを紹介。
導入から保守まで支援してくれるRFIDソリューションも手掛けています。
RECOMMENDED
製品管理・資産管理・人の管理といった、RFIDの用途別のおすすめメーカーを3社ピックアップ。それぞれの特徴をご紹介します。
引用元:テンタック公式HP
(https://www.tentac.co.jp/)
引用元:DNP公式HP
(https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190726_1567.html)
引用元:アイニックス公式HP
(https://www.ainix.co.jp/)
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【このサイトに掲載する企業の選出基準】
2022年7月29日時点、「RFID メーカー」とGoogle検索して表示された上位44社を掲載。
【3選の選定基準】
前提条件…公式HPを調査し、仕様の作成からタグの製造、ハードウェアの選定まで、RFIDのソリューションをワンストップで対応するメーカーを選出。条件に合致したメーカーの中から、以下の基準で3社を選出しました。
・テンタック…日本・世界に12箇所の拠点(生産拠点と営業拠点を合算)があり、 1億枚以上のRFIDを供給することができる。
・DNP…工具や精密機器、重要書類の管理といった資産管理向けのサービスを提供しており、金属対応タグから特殊加工タグまで資産管理に適したタグに加工することができる。
・アイニックス…入退室・勤怠管理、動線分析、運送システムのRFIDソリューションを手掛けている。